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2023/04/24
精密板金

曲げ加工(塑性加工)に使用しているプレスブレーキ(HD-5020)について紹介します。

テクノス三木では切削加工・溶接・精密板金をしています。



今回は、精密板金の曲げ(塑性加工)の様子とそれをしている機械、プレスブレーキ(HD-5020NT)について、ご紹介していきたいと思っています。



精密板金の曲げ加工(塑性加工)とは

板金とは板金加工の略称で、金属板を加工して製品を作ることを言います。せん断・切断・曲げ・溶接などの加工で金属板から一つの製品が作られていきます。




テクノス三木工場内ではプレスブレーキ(HD-5020NT)を使って曲げの作業が実施されています。






曲げ加工(塑性加工)とは

プレスブレーキ(HT-5020NT)とはどんな機械か

プレスブレーキ(HT-5020NT)は、2019年に導入された、テクノス三木工場内にある機械のなかではまだ新しい機械です。





メーカーは株式会社アマダで、この記事執筆時(2023年4月現在)ではもう新しいバージョンの機械が生産されていて、メーカーのサイトを見る限りではもうすでにこれと同じものは生産されていないようです。



プレスブレーキという金属の板を曲げる機械で、ベンディングマシンとも呼ばれます。




製品を作るために必要な金型を設置して、上からパンチで金属板を金型に押し当てることで、ただの板であった金属を製品に加工していきます。







プレスブレーキ(HD-5020NT)を使って実際にしていること

テクノスの工場内では金属を曲げて製品を作ることから、溶接などで生じるゆがみを元に戻したりするのに使っています。


金属板を曲げて製品を作る(実際の様子)

プレスブレーキ(HD-5020NT)は、板金のスタッフが中心に使っている機械でほかのスタッフも使用することもあります。


実際に板金のスタッフが金属板を曲げて製品を作っているところをレポートしてきました。


プレスブレーキは厚みのある硬い金属を曲げることもできるため、人の指は簡単に取れてしまいます。そういった危険を防ぐために安全装置がついていて、手がある状態では金属板を金型に押し付けるパンチは下がってきません。



手が危険な位置にない状態で足元のペダルを踏むと、プログラムされた位置までパンチが下がってくることで金属板が成型されていきます。



勤務歴20年以上の板金スタッフにプレスブレーキ(HD-5020NT)を使った曲げ加工の様子を見せてもらった

テクノス三木内で勤続年数が20年以上、ずっと板金を担当してくれているスタッフ(板金職人)に、この機械を使って曲げ加工をしているところを見せてもらいました。





非常に慣れた手つきで(20年以上しているから当たり前ですが…)曲げ加工の中でも『FR曲げ』という、少しずつずらしながら曲げていくことで曲線を描くように曲げていく作業をされていました。



曲線を描くように金属板を曲げるのは、薄い金属板であれば金型に押し当てて一発で曲げることも可能だそうですが、厚さがそこそこある金属板の場合だと今回のように少しずつ曲げを加えることで曲線の形にしていくFR曲げをして加工していくそうです。



一発で曲げてしまうのとは違って少し手間がかかり、難易度も高めになるとのことでした。





プレスブレーキ(HD-5020NT)を使ったFR曲げを体験させてもらった

少し難易度が高くなるFR曲げを、事務スタッフの筆者も体験させてもらいました。




最初にFR曲げを見せてくれたスタッフに注意事項の説明をしてもらい、やり方をレクチャーしてもらってからの実践でした。




体験ということで、実際に納品する製品でやるのではなく、金属板の余った破棄される予定のもので体験したので、もしも失敗しても製品には影響がないので少し安心してすることができます。




実際にFR曲げをするときには、マシンにはすでに加工工程のプログラムを組んでくれているので、どのくらい曲げるかなどの調整は必要なく、機械がプログラム通りに曲げてくれます。作業者がすることは、加工する金属板に手を添えて、金型に適切に当たるようにする、という作業です。




きちんと金属板をあてた状態でペダルを踏み込むと、パンチが下りてきて金属板が曲げられ、必要な分だけ曲がるとパンチが上がっていて、板をあてていた突き当てがプログラム通りに前に出てきます。このために、加工する金属板をきちんとあてていれば必要な形に曲げられていきます。




実際にやってみると、金属板がきちんと適切な位置にあてられているのかという不安がありましたが、出来上がってみると必要な曲線に沿って曲げることができていました。




プレスブレーキ(HD-5020NT)を使った曲げ加工(FR曲げ)を体験してみて、適切に扱えば誰でも曲げ加工をすることができると感じた。

今回FR曲げを体験させてもらって、プレスブレーキ(HD-5020NT)は、適切に扱うことができれば誰でも簡単に曲げ加工をすることができると感じました。




最初から製品を作るとなると、マシンにプログラムを組んだりする作業などが必要になりますので、最初から一人で…というのはちょっと難しいかもしれませんが、曲げ加工をしていくのも面白い…と感じることができました。




プレスブレーキ(HD-5020NT)は、金属板を簡単に曲げることができて製品を作ることができる機械

テクノス三木工場内で板金加工(曲げ加工)に使用しているプレスブレーキ(HD-5020NT)は、適切に扱うことで初心者にでも金属板を製品に加工することができる機械です。



ただし、安全装置がついているとはいえ、金属を曲げるときに曲がった金属が当たらないようにするなど、十分に注意する必要があります。



テクノス三木の工場の中では、金属板を曲げて製品を作ることだけでなく、溶接の熱で曲がってしまった製品を元に戻す作業にも使用されています。




(テクノス三木の中で使用する棚などを作るのにも使われています。板金加工で製品を切り抜かれた金属板が曲げられて形を変えて、棚として使われていたり…。)






今回は、金属板の曲げ加工に使用するプレスブレーキ(HD-5020NT)についてご紹介しました。