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2023/07/28
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ステンレスでも錆びる⁉錆びにくいはずのステンレスが錆びる原因と錆びやすい条件とは

その他の鉄鋼よりもずっとさびにくいステンレスですが、全く錆びないということではありません。条件によってはさびてしまうこともあります。
今回は、錆びにくいはずのステンレスが錆びてしまう原因と錆びやすい条件についてご紹介します。

錆びにくいはずのステンレスが錆びてしまう原因

ほかの鉄鋼よりもさびにくいステンレス。ステンレスは錆びにくいからステンレスという名前でしたね。
ステンレスはクロムが10.5%以上含まれるものを指していて、このクロムが作る皮膜(酸化膜)のおかげでさびにくい鉄鋼となることができています。それでも、絶対に錆びないというわけではなく、錆びることもあります。
「ステンレスなら錆びないと思って使っていたのに、錆びてしまった。」という経験をした方もいるのではないでしょうか?
錆びにくいはずのステンレスが錆びてしまう原因は、表面を覆っている皮膜が形成されないこと(形成することができない環境)や、部分的に酸化皮膜が破壊されることです。
ステンレスは錆びにくい理由となっているクロムの量が多い種類のものほど錆びにくく、また、クロム系ステンレスよりもニッケルが含まれた「クロム・ニッケル系ステンレス」の方が錆びにくい性質を持っています。
しかし、どんなに錆びにくい種類のステンレスであっても、表面を覆っている保護膜が形成されない環境や、破壊されてしまうような環境では錆が発生してしまうのです。
※ステンレスなど金属が錆びにくいことを「耐食性」と言います。

ステンレスが錆びやすくなる環境

ステンレスが錆びてしまう原因は、ステンレスが錆びにくい理由である膜が形成されないか、壊れてしまうから、でしたね。つまり、ステンレスの表面を覆っている保護膜が維持できれば錆びることはなく、保護膜が維持できない環境であれば錆びやすくなってしまうということができます。(物理的な傷だけであればすぐに膜が形成されます)
ステンレスの表面が清潔で何も触れない状況であれば錆びにくい状態が維持できています。
逆に、汚れている、何かに触れている、すきま部分…などの状況では錆が起きやすくなります。特別な薬品に触れるわけではなくても、海水や大気中にある汚染物質などが付着すると錆びの原因になります。雨や空気にも化学物質が含まれているので(PM2.5や酸性雨など)、付着したまま放置していると錆びの原因になります。
なお、ステンレスの種類によって、非常に耐食性に富んだものもあります。使用環境に合わせた種類のステンレスを使用することが大切です。
腐食(錆び)が起こりやすい環境では、より耐食性に優れた種類のステンレスを使うことで錆びが起こりにくくなります。

錆びにくいステンレスとは

サージカルステンレスのSUS316Lは、耐食性に優れているため、アレルギーの原因となるニッケルが腐食して溶け出す可能が低く、アレルギーが起こりにくいという理由で採用されています。
※ただし、アレルギーの原因となるニッケルを全く使っていないわけではないので、アレルギーを確実に抑えようと思うのであれば、チタンやプラチナ、樹脂などでできたものを身に着ける方が確実ではあります。
≪腐食しにくいオーステナイト系ステンレスの粒界腐食≫
以下の環境などで結晶の粒界のみが優先的に腐食される現象があります。
  1.  〇硫酸,酢酸などの酸性水溶液
  2.  〇濃硝酸,クロム酸
  3.  〇硫酸第二鉄,硫酸銅

錆びにくいはずのステンレスが錆びてしまう原因は、ステンレスの表面を保護している膜が壊れてしまうから

錆びにくいはずのステンレスが錆びてしまう原因は、ステンレスが錆びにくい理由である表面を覆う保護膜が壊れてしまうか形成されないような環境である場合です。
ステンレスが錆びやすい環境は、ステンレスの膜が破壊されるような化学物質に触れる環境(付着したまま落ちない環境)です。(すき間などの狭い場所は化学物質が付着しやすく取れにくいために錆びやすいと考えられます。)
ステンレスはものに触れない清潔な状態であればなかなか錆びることはありません。(種類によっては化学物質に触れていても、海水の中でも錆びにくいものもあります)
日々の生活の中で参考にしていただいて、錆びにくいステンレス製品をもっと長持ちすることに役立てていただければ幸いです。
テクノス三木ではステンレス製品の加工をしています。
興味を持っていただいた方はお問合せください。